経済産業省「商業・サービス競争力強化連携支援事業」完了のお知らせ
~真贋判定・トレーサビリティサービス提供システムの開発~

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2020年5月25日

株式会社 働楽ホールディングスのグループ会社である株式会社 IT働楽研究所(東京都千代田区、代表取締役:西島 富久/以下、当社)は、経済産業省・中小企業庁「商業・サービス競争力強化連携支援事業(新連携支援事業)」(注1)の平成30年度予算に採択され、2年間に亘る研究開発を行い2020年3月31日に完了致しましたのでご報告申し上げます。

本事業は、当社が独自開発したIoTCode🄬技術(注2)を用いて、模造品、偽造品の判別が簡単かつスピーディーに行える『真贋判定・トレーサビリティシステム』を実現するもので、これによって例えば輸出された日本製品が模造品、偽造品によって信用の棄損、事業機会の逸失を防止することを目的としたものです。技術開発および真贋判定・トレーサビリティシステム開発、実証実験などに取り組み、以下の成果を得ましたので、お知らせ致します。

  1. 真贋判定・トレーサビリティシステム
    カラー化した2次元コードであるIoTCodeの特徴である容量拡張、データの秘匿化を利用して、製品ベンダ様の製品の模造品、偽造品を容易に判別が可能になります。それにより、製品納入先や消費者からの偽造品に対するクレームへの迅速、的確な対応、信用棄損防止などが可能になります。
  2. IoTCode自動生成環境の提供
    真贋判定・トレーサビリティシステムで利用するIoTCodeを製品ベンダ様ご自身でいつでも必要な時に、必要な情報を登録されることでIoTCodeを自動生成するサービス基盤を開発致しました。
  3. IoTCodeを用いた二要素認証技術の開発
    サーバやクラウド等で実現される情報システムをアクセスする際のログインアクセスセキュリティを堅牢にする手段を開発しました。これは暗号化された秘密の情報をIoTCodeに格納し、システムにログインする際に活用する二要素認証機能として実現しました。本機能については、当社が運営するクラウドサービスにて実証実験を行い、有用性を確認しております。

尚、当社は本事業の成果を構成する技術とシステムに関して2件の特許を取得しております。

今後、本事業で開発したシステムと技術をライセンス供与、技術連携、クラウドサービス等という形態でご提供していく計画です。

本事業推進に際しましては経済産業省様および中小企業庁様の多大なる助成とご指導を賜りましたこと、感謝をもってご報告申し上げます。

(注1)【商業・サービス競争力強化連携支援事業(新連携支援事業)について】
経済産業省・中小企業者が産学官で連携し、また異業種分野の事業者との連携を通じて行う新しいサービスモデルの開発等のうち、地域経済を支えるサービス産業の競争力強化に資すると認められる取組について支援するために、経済産業省にて採択される事業です。

(注2)【IoTCode🄬について】
IoTCodeは2次元コードをカラー化し色にも情報を持たせ、格納できる情報エリアの拡張、情報の秘匿化を実現した当社開発の2次元コードです。拡張した情報エリアの分割も可能で、それぞれへのアクセス権を設定できるため、一つのコードで読取者によって異なる情報を提供可能です。

※ IoTCode🄬は、株式会社IT働楽研究所の登録商標です。

【本件に関するお問い合わせ】
株式会社 IT働楽研究所 担当:大浦
TEL : 03-5298-5301
URL : https://www.dorakuken.co.jp/
【取材に関するお問い合わせ】
株式会社 働楽ホールディングス 広報室 担当:堀田・宮崎
TEL : 03-5577-5333
URL : https://www.doraku-holdings.co.jp/