物流DX 受領書画像管理クラウドサービス基盤の開発
-ドライバーが簡単操作で受領書入力、配送管理業務の省力化を実現-

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2022年7月29日

株式会社 働楽ホールディングスのグループ会社である 株式会社IT働楽研究所(東京都千代田区、代表取締役:西島 富久/以下、当社)は、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として配送業務管理の効率化を実現するクラウドシステムをリリースいたしました。

本サービスは一般的に販売物流と言われている、集配センターから物流倉庫、物流倉庫からコンビニエンスストア、流通小売店や百貨店などへの配送品質を担保するための受領書管理を確実かつ効率的に実施することを最大の特徴としております。なお、ラストワンマイルと言われている宅配業務は対象としておりません。

このような配送業務においては、配送依頼主に配送依頼品の完了報告(配送完了エビデンス)として「受領書」(原紙あるいはPDF)を返送し、依頼された荷物を確実に届けたことを意味するもので、依頼主への請求の根拠ともなる大切な書類となります。しかしながら物流現場の現状は、実際に配送を請け負う業者は自社配送だけでなく他の配送協力業者が行うことが常態化しているため、確実に配送を完了したことを証明し、エビデンスを管理することが困難になっているのが現実的な課題です。今回物流DXとしてクラウドシステムを導入したお客様は配下に多くの協力業者を活用されている物流会社となります。

そのような中で、届け先から受領書を受け取るのが自社及び協力業者のドライバーであるため、担当した配送業務がすべて終了しそれぞれの会社に戻ってくるまで手元に置かれた状態であること、ドライバーによっては数日間溜め込んでから提出するということもあり、日々の配送完了報告に大幅なタイムラグが発生してしまうという現実があります。また、その間に一部紛失してしまうということも多々発生し、配送依頼先毎に受領書をまとめるということだけでもドライバーに電話で確認対応するなど大変な時間と手間がかかっています。さらには、請求の際に配送依頼先との齟齬が発生した時などもその確認に手間取るなど、これらは中小物流会社の大きな課題として存在しています。

そこで本サービスは、ITシステムを活用してドライバーの方でも簡単に操作でき、且つタイムリーに受領書を回収、保管できるという物流送達確認および管理業務の大幅な改善を実現致しました。

【システムの概要】

  1. システム名:「受領書画像管理システム」
  2. システムの要件:
    ・ドライバーはお届け完了毎、即受領書(紙)を画像として撮影し配送依頼先へ提出する
  3. システムの特徴:
    ・ドライバーが簡単に操作できる。
    ・手持ちのスマートフォンが活用できる。
    ・管理者側からID、パスワードをドライバー端末へ最初から付与し、面倒な入力操作を排除する。
    ・本システムへログインするアプリアイコンを端末へ付与し、そのアイコンをプッシュするだけで撮影画面が立ち上がり撮影後自動で送信画面へ遷移、送信ボタンを押す、この操作だけで完結させる。
    ・受信した受領書画像を自動でPDFに変換し配送依頼先毎、日付毎に保管する。
  4. システム導入の狙いと効果:
    ・配送依頼先へ整理された受領書を送信し、配送完了報告を適時に行うことで配送依頼先に安心していただけることと確実に業務を遂行している信頼度を高めることができ、配送依頼先との良好な関係性が維持できている。
    ・さらには確認に手間取っていた工数を削減できることで業務の効率化を実現し業績向上にも貢献している。
  5. クラウド環境:AWS EC2インスタンスサービス利用
  6. スマートフォン:機種依存しないWebアプリによるブラウザ方式

受領書画像管理システム
当社は、今後もこのような経験、実績を積み重ね、物流業界のDX導入を推進し、お客様のビジネスに貢献してまいります。

【本件に関するお問い合わせ】
株式会社 IT働楽研究所 ソリューション開発部 担当:小島
TEL : 03-5298-5301
URL : https://www.dorakuken.co.jp/
【取材に関するお問合せ】
株式会社 働楽ホールディングス 広報室 担当:堀越・宮崎
TEL : 03-5577-5333
URL : https://www.doraku-holdings.co.jp/