医療の現場から見たIT技術の導入と展開
~情報収集基盤の構築からAIを活用した医療DX~
 
【講 師】
国立がん研究センター 情報統括センター長 田中勝弥 氏

【講師略歴】
1974年生まれ、和歌山県出身
1996年 東京大学工学部産業機械工学科卒業
1998年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
2003年 東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得退学
2003年 東京大学大学院医学系研究科
クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット特任助手
2004年 東京大学医学部附属病院企画情報運営部・助手
2013年 東京大学医学部附属病院企画情報運営部・講師
2013年 東京大学医学部附属病院企画情報運営部・副部長
2018年 国立がん研究センター 情報統括センター・ 情報システム企画課長
2020年 国立がん研究センター情報統括センター・副センター長
2021年 国立がん研究センター情報統括センター長
【著書】
医療健康データの取扱説明書/オーム社(2025.4.30)
文書管理システムによるDX/BIO Clinica(0919-8237)38巻12号 Page1026-1030(2023.11)
医療情報分野におけるIT化の現状と課題/精神科(1347-4790)40巻2号 Page221-226(2022.02)
全国のクラウドネットワークシステムの現状と今後/総合リハビリテーション(0386-9822)48巻8号 Page793-798(2020.08)
AI解析を志向した医療情報統合プラットフォームの構築/医学のあゆみ(0039-2359)274巻9号 Page810-816(2020.08)
【講演内容】
医療AIへの取り組みが盛んに行われるようになり、疾患別リポジトリをはじめとする大規模な診療情報データベースが構築されるなど、医療機関の外部と情報を共有・収集し解析する多施設間の研究利用が盛んに行われている。また、次世代医療基盤法にみられるように、集積された診療情報の研究開発や公益目的への二次利用は今後さらに促進されることが期待される。一方で、個人情報保護法や医学系研究に関する倫理指針に見られるプライバシー保護や患者同意の管理への対応は必須の課題でもある。
本講演では、講演者がこれまでに関与した、医療デジタルツインにおける情報収集基盤、分散型治験における情報共有システム、生成AIによる診断書作成などのプロジェクト、次世代医療基盤法システム、などを例にあげ、医療情報の収集基盤の構築と医療情報の標準化、さらにはAIによる利活用などの取り組み状況と今後の展望について解説する。

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